アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

モロッコ

アーモンドとハチミツのお菓子

モロッコ人のお宅で、タジン、クスクスといただけば、フツーの日本人なら満腹だ。特にモロッコ人はけち臭いのが嫌いだ。食事は食べきれないほど出されることが多い。アラブ全般に言えることかもしれない。 出された料理を全部食べていては体がもたないほど出…

タジン、クスクス、モロッコワイン

先日、東京に住むモロッコ人の友人から、ランチをご馳走になった。ご自宅にお邪魔して、まず、九月八日(現地時間)に発生した地震のお見舞いを申し上げた。 友人によれば、日本からたくさんの募金やお見舞いのメッセージがモロッコに届いているとのことだっ…

株?金?不動産?それとも・・羊?

資産をどう守るか?どこの国の富裕層でも、貧困層でも、知恵を絞って対策を講じている。株か?金か?不動産か? 小僧が旅してきたアフリカでは、金や銀のネックレス、腕輪、指輪などに資産を変えて、身に着ける人が多かった。こうしておけば、いろんな事情で…

モロッコ大西洋岸でパエリアを食す

モロッコの北には地中海があり、西には大西洋がある。モロッコに行けば、この二つの海を楽しむことが出来る。今回、紹介するのは大西洋だ。 モロッコから見る大西洋。この海の向こうには、アメリカ大陸がある(写真by小僧) 大西洋岸には、南からアガディー…

カサブランカ にあるRICK'S CAFEのアップルパイ

映画「カサブランカ」を見た方も多いと思う。レジスタンスの闘士とその夫人(イングリッド・バーグマン)が、ナチスの迫害から逃れようとフランスからモロッコのカサブランカに来る。カサブランカはトランジットの土地に過ぎず、最終目的地は米国だ。 カサブ…

歩くことで救われる

気が滅入る、イライラする、そんな時は歩く。アフリカで単身赴任していた時も、精神と体の健康のため、歩いた。歩き始めると、わずかに心の状態がリセットされ始める。20分も歩き続ければ、精神に不安をきたしていた原因さえ、忘れてしまう。 モロッコでも、…

木を登るヤギ

モロッコのアルガンオイルが美肌と健康にいいことは、今や世界中の多くの人に知られているが、ヤギはそのことを遠い昔から知っていたようだ。と言うのは、モロッコ南部を旅していると、アルガンの木に登るヤギを見かけることが多いからだ。 アルガンの木に登…

アルガンオイル・セミナー

一昨日の5月10日水曜日は、インターナショナル・アルガンツリー・デーだった。これは、2021年3月3日の国連総会で決議された記念日だ。すべての女性の若さや美肌に役立つアルガンオイルは、美容液として、また食用のオイルとして、モロッコやフランスをはじめ…

アルガンオイル

アルガンオイルを知っている人は、お肌や髪の健康に相当関心のある人だと思う。 NECTAROME ネクタローム オーガニック・アルガンオイル(オーガニック認証エコサート・コスモス取得)20ml NECTAROME Amazon 日本では、2016年、ユニクロがアルガンオイルを使…

マラケシュの商人

マラケシュには大きなスークがある。スークとは、市場とか商店街のことだ。マラケシュのスークは迷路である。小規模な商店が軒を接してどこまでも続く。自動車が通れないような道が入り組んでいて、へたをすると迷子になる。アニメ、「アラジン」の世界だ。 …

朝ごはん

食いしん坊なので、朝ごはんが楽しみでしょうがない。外国でも日本でも、朝ごはんを美味しく食べられる体に感謝している。夜、寝る時からもう朝ごはんのことを考えているほどだ。 日本の朝ごはんは、2万回以上食べているが、いまだに飽きないから不思議だ。…

ミントティー

モロッコではミントティーを好んで飲む。茶葉とミントの葉、砂糖を入れたポットに熱湯を注ぎ、小さめのグラスで飲む。茶葉の風味とミントの香りが混ざって、実に美味い。客をもてなすため、休息のため、モロッコの人たちは一日に何回も嬉しそうにミントティ…

モロッコのネコ

モロッコのネコは堂々としている。野良ネコでも、ビクビク怯えて世の中の隅っこに引っ込んでない。なぜか? モロッコでネコは優遇されている、と小僧は感じていた。「犬よりネコ」の社会だ。友人に言わせれば、イスラームでは犬は不浄の動物とされているとの…

羊の丸焼き、メシュイ

「おもてなし」は、どこの国にもある。日本だけが「おもてなし」をしているわけではない。小僧は60か国以上の国を訪問してきたが、それぞれの国に客人をもてなす儀式や食事があることを理解した。 小僧が7年近く暮らしていた北アフリカや西アフリカにも当然…

クスクス、大皿で分け合う

クスクスは、美味い。特に、モロッコのクスクスは段違いに美味い。 今や、日本でもクスクスの名を聞いたことがある人や、食べたことのある人は多くなっているようだ。 北アフリカ諸国はもとより、フランス、イタリア、日本などでも、クスクスは食べられるの…

サンドイッチ天国、モロッコ

モロッコは、サンドイッチ天国だ。 小僧はモロッコのサンドイッチの虜(とりこ)になって、滞在中はよく食べた。高速道路での移動中にはサービスエリアの食堂で、また、街中ではカフェやパン屋でサンドイッチを頻繁に食いました。 どこのサンドイッチも、美…

パンの王国、モロッコ

前号でモロッコサラダのそばに置かれたパンの写真をアップしたが、モロッコのパンは実に美味しい。大都市でも、田舎町でも、パン屋でも、レストランでも。 写真のタジン屋のパンも美味しかった。このパンは、ホブスと呼ばれる伝統的なモロッコパンである。 …

オリーブ、ニンジン、タジン鍋

モロッコに滞在していた週末の昼、小僧はタジン鍋を食べることが多かった。以前、このブログで、スーパーの二階にあったイートインコーナーでポールの朝食セットを食べていたと書いた。ポールの並びにモロッコ料理を手軽に提供する店があったので、昼によく…

フランス語夏季講座の思い出

前号で、1939年7月、8月と後の文芸評論家、中村光夫がツールの語学学校でフランス語の夏期講座を受けたと書いた。翌月の9月1日に第二次世界大戦が勃発するのであるから、のんきだと言えばそのとおりであるが、戦争直前の人々の暮らしというのは案外そんなも…

日仏合同対満州投資調査と「海外で戦う人々」

1933年9月9日の東京日日新聞に、日仏合同の対満州投資調査が行われたとの記事が載っている。ネットで公開されている神戸大学経済経営研究所の新聞記事文庫のおかげで読むことができました。感謝。 満州での日本の権益を確かなものにするため、日本は国際社会…

アンドレ・モロア著「リヨテ元帥伝」、モロッコの保護領化を進めた軍人の戦略とは

前号で、漂流怪人・きだみのるが、フランスはどのようにして保護領モロッコを治めているのか調査し、それを「モロッコ紀行」にまとめたという話を書いた。きだは、多くのフランスの軍人と面談し、彼らの発言を「モロッコ紀行」に記録した。 モロッコ各地に駐…

嵐山光三郎著「漂流怪人・きだみのる」が、モロッコと満州の関係を教えてくれた

山田吉彦(後の、きだみのる)著「モロッコ紀行」には、前号で取り上げた名誉領事、アンリ・クローズと山田の出会いの場面が次のように書かれている。 「商業会議所会頭の選挙戦に乗り出しているクローズ氏を市場の前の事務所に訪ねる。彼は、これを見てくれ…

1939年、モロッコのフランス人の日本訪問

1933年から1937年まで、カサブランカで日本の名誉領事を務めたフランス人、アンリ・クローズは、1939年、日本を訪問した。Nippon Foreign Trade Federation(海外貿易会)の招待だった。 もともと、クローズは名誉領事に任命される前から、カサブランカで貿…

モロッコでのフランス語

モロッコ王国の憲法では、国語はアラビア語とベルベル語と決められている。ベルベル語というのは、北アフリカに暮らすベルベル人の言葉である。モロッコにもベルベルの人たちがいる。高速道路の表示なども、アラビア語とベルベル語で書かれている。 他方、フ…

山田吉彦著「モロッコ紀行」その2、初代カサブランカ領事、勝田直吉氏

今やモロッコには、四百人前後の邦人が滞在するようだが、山田吉彦がモロッコを旅した昭和13年(1938年)ころは果たしてどうだったのか? 「モロッコ紀行」には、現地で出会った数名の日本人のことが書かれている。そのひとりが、昭和12年(1937年)、外務省…

山田吉彦著、モロッコ紀行

小田光雄氏は、助六あこがれの読書家でかつ古書店専門家である。その小田氏が「古本夜話」というブログで、「山田吉彦とモロッコ」という文章を書いている。 「写真も収録されていると思われる日光書院の「モロッコ紀行」は長きにわたって留意しているけれど…