アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アップルパイ

長い連休が始まった。昭和の時代には、ゴールデンウイークすなわち黄金週間と呼ばれていた連休だ。え?今もゴールデンウイークと言う?失礼しました。皆さん、それぞれの連休を楽しんでいることでしょう。 毎日忙しく働いているからこそ、数日の連休が輝くの…

検針員日記

「メーター検針員 テゲテゲ日記」を読んだ。必死に生きる中高年の日記シリーズの一冊である。住宅やビルなどに設置された電気メーターを確認し、電気消費量を知らせる紙を郵便受けに残してゆくのが、メーター検針員である。 受け取ったことのある人も多いと…

派遣添乗員ヘトヘト日記

「住宅営業マンぺこぺこ日記」を読んだら、かつて読んだ「派遣添乗員ヘトヘト日記」を再読したくなった。自宅の本棚から引っ張り出して読み始めたら、止まらない。一気に完読である。 発行は三五館シンシャ。中高年に人気のシリーズの一冊である。作者の梅村…

住宅営業マンぺこぺこ日記

必死に生きる中高年の日記シリーズの一冊、「住宅営業マンぺこぺこ日記」を読んだ。これまで、「交通誘導員ヨレヨレ日記」「派遣添乗員ヘトヘト日記」など一連のシリーズを読んできたが、今回の本もよかった。出版社(三五館シンシャ)によれば、「職業と人…

残ったシャンペンの保存方法

小僧も家族も酒が弱いので、たまにシャンペンを開けても一本飲み干せず、残ってしまう。泡の力が命のシャンペンをどう保存するのか?長年の試行錯誤の結果が出たので、報告する。 結論から言えば、サランラップを二枚重ねて瓶の口に被せ、輪ゴムでしっかり締…

日本のお弁当

親戚の集まりがあり、沼津に行った。親戚が、沼津の老舗の仕出し屋「桃中軒」(とうちゅうけん)のお弁当を出してくれた。これが実にきれいで美味かった。 玉子焼き、コンブやがんもの煮しめ、海老や野菜の天ぷら、焼き魚などが、きれいに詰められた沼津、桃…

カレーライス

カレーライスは、国民食だと思います。カレーを出されて、文句を言う人はいません。私の周りはそうでした。 国民食とは、世代や性別、経済力に関係なく、広く愛されているメニューだそうで、まさにカレーライスは日本の国民食です。昨夜、そのカレーライスを…

短気高齢者

七十才を超えて、せっかちになったと感じる。人生の先輩から聞いていた通りだ。街中でも、せっかちな高齢者、とりわけ男性の姿をよく見かける。 スーパーのレジ待ちの時、前の方の人が少し手間取ると、「どうしたんだ?」と、背伸びしたり、体を斜めにして、…

アテネフランセからの旅立ち

フランス語学校、アテネフランセの一階には掲示板があり、求人広告が貼ってあった。若き日の小僧は、時おり将来の就職口を探そうとチェックしていた。日本国内の仕事もあったが、一番記憶に残っているのは、アルジェリアでの通訳業務である。 御茶ノ水のアテ…

中原中也とアテネフランセ

芸能人、学者、外交官、作家、詩人などが、フランス語の私塾、アテネフランセで学んできた。詩人、中原中也(なかはら ちゅうや)もその一人だ。 汚れちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れちまった悲しみに 今日も風さえ吹きすぎる こんな詩を書い…

仏語学習のメッカ、アテネフランセ

アテネフランセは1913年(大正2年)設立のフランス語が学べる私塾である。小僧も1970年代、アテネに通ってフランス語の手ほどきを受けた。フルネームは長いので、アテネ、アテネと略して呼んでいたように思う。御茶ノ水駅から5分も歩けば、今もアテネフラン…

QBプレミアムで散髪

本日、QBプレミアムで散髪した。コロナが大流行していた時、友人からQBハウスは感染対策がしっかりしていて、短時間で散髪できるのでいいよ、と教えてもらった。それ以来、隣駅にある、いわゆる10分カットのQBハウスにお世話になってきた。 昨年、最寄り駅に…

バニラアイスにあんずと栗を添えて

夕方の4時半ごろになると、なにか甘いものが食べたくなる。近所の和菓子屋でお団子や柏餅、大福などを買うこともあるし、洋菓子店でケーキを買うこともある。 昨日は、めずらしく自分で用意した、と言っても、ただ台所や冷蔵庫にあったものを器に盛り合わせ…

モレシャンのイチゴとシャンペン

朝日文庫「わが家の夕めし」には、フランソワーズ・モレシャンさんの夕飯も収録されている。食卓には、シャンピニオンサラダ、トマトとシソの葉のサラダ、ラムチョップ、クレソン、イチゴとシャンパンが並んでいる。 昭和53年(1978年)、たとえ当時の日本が…

作家、庄司薫の夕飯

庄司薫と言っても昭和世代は知っているが、それ以降の人たちは知らないかも。学生運動が盛んだった1969年、「赤頭巾ちゃん気をつけて」という小説を出版し、芥川賞を受賞した人物である。 小僧も出版直後に読んで、世の中にはしゃれた小説を書く才能に満ち溢…

物集高量の夕飯、ざるそば

物集高量と書いて、「もずめ たかかず」、と読む。読める人は少ないだろうし、まして、物集高量がいかなる人物か、知っている人も少ないはずだ。 朝日文庫「わが家の夕めし」に、物集高量は登場している。昭和54年7月、板橋区の自宅で、出前の「ざるそば」を…

詩人、田村隆一の夕飯

詩を書いて生計を維持してゆくのは、大変だと思う。日本の多くの詩人は、大学、新聞社、出版社などに勤務しながら、詩を書き、詩集を出版してきた。清岡卓行(きよおかたくゆき)という詩人は日本野球連盟に、黒田三郎という詩人はNHKに勤務した。 詩人、田…

志村喬の夕飯、ソラマメの塩ゆでなど

もうすぐ、五月だ。昭和の夕飯を記録した朝日文庫「わが家の夕めし」のなかで、俳優、志村喬(たかし)が五月に食べる夕飯は実に美味そうだ。食材の季節感、食器や盛り付けの美しさ、主人の表情、どれをとっても申し分ない。 その日の献立はこうだ。タケノコ…

ストリート商人

路上で料理を提供するストリートシェフは、今や日本人にも認知されてきた。今回、紹介するのはストリートシェフではなく、アフリカのストリート商人たちだ。 小僧が暮らしていた西アフリカのセネガルにもストリートで商売する人たちがたくさんいた。屋台のよ…

マラケシュの商人

マラケシュには大きなスークがある。スークとは、市場とか商店街のことだ。マラケシュのスークは迷路である。小規模な商店が軒を接してどこまでも続く。自動車が通れないような道が入り組んでいて、へたをすると迷子になる。アニメ、「アラジン」の世界だ。 …

八千草薫さんと青年海外協力隊、そして渡辺貞夫さん

長い間、幻の映画と言われてきた「アサンテサーナ」が、ユーチューブで見ることが出来ると聞き、早速、視聴した。青年海外協力隊の映画である。ボランティアや援助関係者を主人公にした映画や小説は、どうしても固くなってしまいがちだ。「アサンテサーナ」…

八千草薫さんの夕飯と映画「アサンテサーナ」

八千草薫さんが特別出演し、八千草さんのご主人、谷口千吉氏が監督した映画「アサンテサーナ」(1975年)は長い間、DVDなどで見ることが出来ない、「幻の映画」だった。最近、この映画をユーチューブで見ることが出来ると知って、小僧はびっくりした。 映画…

映画監督、鈴木清順の「わが家の夕めし」

朝日文庫「わが家の夕めし」は昭和の貴重な記録である。自宅での夕飯という、誰もが無防備になる瞬間の素の顔を見事に捉えている。そして、主人公の背景には昭和の暮らしが見て取れる。 たとえば、映画監督、鈴木清純(すずき せいじゅん)。この時、監督は…

「わが家の夕めし」

Amazonで、朝日文庫「わが家の夕めし」の値段が、「文庫¥2,898より」とあったので、驚いた!小僧も長年、大事にしてきた本である。ちなみに、小僧が持っている本には、「昭和61年6月20日 第1刷発行」、「値段580円」と記されている。初版発行時の値段と比較…

朝ごはん

食いしん坊なので、朝ごはんが楽しみでしょうがない。外国でも日本でも、朝ごはんを美味しく食べられる体に感謝している。夜、寝る時からもう朝ごはんのことを考えているほどだ。 日本の朝ごはんは、2万回以上食べているが、いまだに飽きないから不思議だ。…

ミントティー

モロッコではミントティーを好んで飲む。茶葉とミントの葉、砂糖を入れたポットに熱湯を注ぎ、小さめのグラスで飲む。茶葉の風味とミントの香りが混ざって、実に美味い。客をもてなすため、休息のため、モロッコの人たちは一日に何回も嬉しそうにミントティ…

モロッコのネコ

モロッコのネコは堂々としている。野良ネコでも、ビクビク怯えて世の中の隅っこに引っ込んでない。なぜか? モロッコでネコは優遇されている、と小僧は感じていた。「犬よりネコ」の社会だ。友人に言わせれば、イスラームでは犬は不浄の動物とされているとの…

羊の丸焼き、メシュイ

「おもてなし」は、どこの国にもある。日本だけが「おもてなし」をしているわけではない。小僧は60か国以上の国を訪問してきたが、それぞれの国に客人をもてなす儀式や食事があることを理解した。 小僧が7年近く暮らしていた北アフリカや西アフリカにも当然…

元同僚とカンパーイ!

現役時代、毎日のように顔を合わせていた同僚とも、退職すれば会うことはない。当たり前のことだ。職場という共通の足場が外されれば、会うこともないのが元職場の同僚たちだ。 会ってみたところで、何気ない会話でお互い気まずい気持ちになることもあるだろ…