アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

映画

年末に、小津安二郎の名作『東京物語』を堪能する

お題「ゆっくり見たい映画」 このお題、少し前にも出されたような気がするが、「出題スロットマシーン」から本日出てきたので、このお題で書くことにする。 本日、12月29日と言えば、現役時代には年末年始のお休み第一日目だ。昨日は仕事納めをした現役世代…

ゆっくり見たい映画、「秋刀魚の味」

お題「ゆっくり見たい映画」 今日は12月23日土曜日、今年も後9日だ。 年末、大掃除や買い物であわただしい日々に、あえて「ゆっくり見たい映画」がある。小津安二郎監督の映画だ。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); いつもの年末は、ネッ…

しんゆり映画祭

新百合ヶ丘駅は、小田急線で新宿から三十分ほどの所に位置する駅だ。小僧は縁あって、30年ほど前から住んでいる。 先日、駅前で、「しんゆり映画祭」のポスターを見かけた。ああ、もうそんな季節かと思った。新百合ヶ丘では、毎年、秋に映画祭が開かれている…

カサブランカ にあるRICK'S CAFEのアップルパイ

映画「カサブランカ」を見た方も多いと思う。レジスタンスの闘士とその夫人(イングリッド・バーグマン)が、ナチスの迫害から逃れようとフランスからモロッコのカサブランカに来る。カサブランカはトランジットの土地に過ぎず、最終目的地は米国だ。 カサブ…

戦争の影

1962年(昭和37年)公開の小津安二郎監督「秋刀魚の味」には、随所に戦争の影ともいうべきものが見え隠れする。終戦から17年経っても、人々の暮らしや心に、戦争は影を落としているのだ。 秋刀魚の味 ニューデジタルリマスター版 岩下志麻 Amazon 主人公(笠…

社交の小道具

社交とは何か?社交とは、社会のなかで人々と交際することのようだ。昔はこの言葉、もっと聞いたように思うがいかがだろう?たとえば、「社交ダンス」「あの人は社交的だ」「社交辞令」などなど。 今、社交と言う言葉が使われる頻度は落ちたかもしれないが、…

魚へんに豊で、鱧、はもか!

小津安二郎監督、最後の作品は「秋刀魚(さんま)の味」だ。映画が公開されたのは、1962年、安保闘争の二年後である。日本が順調に経済成長を続け、人々の暮らしも次第に豊かになっていく、そんな時代の雰囲気が随所に感じられる映画だ。 映画の主題は娘(岩…

チボー家の人々

小津安二郎監督の「麦秋」の主人公一家は、北鎌倉駅を使っている。ところで、麦秋とは何か?5月下旬から6月の梅雨前の時期を意味するらしい。北鎌倉をはじめ関東では、最もすがすがしい時期である。勝手に秋をイメージしていた自分が恥ずかしい。 映画「麦…

佐田啓二

前号で触れた小津安二郎監督の「お早よう」と言う映画に、俳優、佐田啓二が出ている。役回りは、主人公の子どもの家族の知り合いの青年という設定だ。 この青年、失業中である。にもかかわらず、焦燥感の無い、落ち着いた青年である。37才という若さで、突然…

雑誌と映画のクロワッサン

前号で、モロッコの「ポール」での朝食セットを紹介した。朝食のクロワッサンとカフェオレは、平和と穏やかな暮らしの象徴であるとも書いた。小僧のホントの気持ちです。 クロワッサンに対して持っているこうしたイメージは、小僧だけのものではないようだ。…