モロッコ人のお宅で、タジン、クスクスといただけば、フツーの日本人なら満腹だ。特にモロッコ人はけち臭いのが嫌いだ。食事は食べきれないほど出されることが多い。アラブ全般に言えることかもしれない。
出された料理を全部食べていては体がもたないほど出される社会だ。残した食事はもったいないと小僧は考えるが、彼らは「残された料理は食べる人間がいるから心配無用だ」と言う。
日本でも昔は宴会料理や旅館の食事は、とうてい食べきれない量を出していたが、最近は変わってきたと思う。アラブの社会でもそのうち変化が起きるだろう。
日本での暮らしが長いモロッコ人の友人は、お料理の量を日本風に少なめにしてくれていた。それでも、タジン、クスクスと食べれば、満腹だ。
しかしながら、デザートは別腹だ。さて、今日はどんなデザートか出されるのか楽しみにしていると、な、なんと、「アーモンドとハチミツのモロッコ風菓子」が出された。
アーモンドの木は、モロッコにたくさんある。2月ごろ、桜の花のようなきれいな花が咲くと、まさに日本のお花見の雰囲気となる。お料理にもよく使われる。ハチミツもしかりだ。
オリーブ、アーモンド、ハチミツ・・モロッコはホント、ヘルシーで豊かな国だと思う。この日、いただいた「アーモンドとハチミツのお菓子」も絶品でした。
ランチの締めは、モロッコティー。そう、ミントの葉をたくさん使った、これまたヘルシーなお茶です。高いところから、熱いミントティーをグラスに注ぐのは、男の仕事です。
タジン、クスクス、モロッコワイン、アーモンドとハチミツの菓子、モロッコティー・・素晴らしいモロッコのランチ、ご馳走様でした!