アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

タジン、クスクス、モロッコワイン

 先日、東京に住むモロッコ人の友人から、ランチをご馳走になった。ご自宅にお邪魔して、まず、九月八日(現地時間)に発生した地震のお見舞いを申し上げた。

 

 友人によれば、日本からたくさんの募金やお見舞いのメッセージがモロッコに届いているとのことだった。友人は、この間、現地の家族や人々の心配をして、心身共に疲れたようだ。

 

 

 この日、小僧にできることは、穏やかにランチを共にして、友人の気分転換を助けることだ。モロッコに数年暮らした小僧には、一宿一飯の恩義があるモロッコだ。感謝して、モロッコ飯をいただこう。

 

 まずは、パイに包まれたエビとマッシュルームの前菜をいただいた後、タジンが出た。モロッコを代表する一品だ。

 

とんがり帽子のような形をしたタジン鍋で蒸された鶏肉、グリーンピース、人参、オリーブの実からエキスが出て、熱々で美味いモロッコを代表する一品、タジン。

 野菜やオリーブ油がふんだんに使われるモロッコ料理は、ヘルシーだし、美味い。タジンの次にクスクスが出た。

 

世界最小のパスタとも言われるクスクスの上に、牛肉、鶏肉、干しブドウ、玉ねぎ、ひよこ豆などがのせられたクスクス。金曜日の昼に食べることが多い。

 外国人である小僧は、モロッコワインの赤もいただいた。クスクスと具材を混ぜて大きめのスプーンでムシャ・・モロッコワインの赤をグビッ・・う、美味い。

 

 久しぶりに食べたホンマモンのタジンやクスクスに小僧は感動した。さらに、懐かしいモロッコワインにほろ酔いになり、お世話になったモロッコ人の顔が走馬灯のように思い浮んでは消えていった。モロッコは地震から立ち直る!立ち直って欲しい、と願う小僧であった。(デザート篇は次号に続く)