クスクスは、美味い。特に、モロッコのクスクスは段違いに美味い。
今や、日本でもクスクスの名を聞いたことがある人や、食べたことのある人は多くなっているようだ。
北アフリカ諸国はもとより、フランス、イタリア、日本などでも、クスクスは食べられるので、国境を越えた料理の一つと言えるだろう。
それでもクスクスは、北アフリカが発祥の地という説もあるくらいだから、モロッコのクスクスが美味いのも頷ける。クスクスの粒々(ツブツブ)は世界最小のパスタである、いやパスタではないなど諸説あるようだが、モロッコでは多くの人が、とりわけ金曜日の昼にクスクスを食べる。
小僧も食べた。金曜の昼に。いや、金曜でなくても、モロッコ人が家族や友人、親戚、村人一同集まるイベントに紛れ込んで、一緒に美味い、美味いと言いながら、クスクスをご馳走になりました。
塩、胡椒、オリーブオイル、野菜や肉から染み出るエキスなどであっさり味付けされたクスクス。ざっくり大きめに切ったカボチャ、人参、ズッキーニ、かぶ、ひよこ豆、鶏肉などがクスクスの上にのせられ、大皿で出される。これを数人で端からスプーンで少しずつ崩しながら食べてゆく。
人参やカボチャを小さくスプーンで切って、クスクスと一緒に口に運ぶ。
ムシャ、、う、美味い!モロッコで食べるクスクスは、なぜこんなに美味いんだろう。
知り合いや全く知らない人と、大皿のクスクスを分け合って食べるから、余計うまく感じるのだ。
クスクスは美味い料理だ。食材やレシピだけでなく、「分かち合いながら」食ベるスタイルも美味さの秘密なのかもしれない。
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