地元の楽器店が経営する音楽教室に、ピアノを学ぶため通い始めて早いもので四か月経った。二回ほど先生が体調を崩し休講となったり、音楽教室の閉館日があったりで、レッスン回数は十三回。
これまで習った曲は以下の通りだ。
キラキラ星→喜びの歌→ジングル・ベル→家路→ロング・ロング・アゴー→ダイアナ→
フレール・ジャック→見よ、勇者は帰る→オーラ・リー
九曲。そして、直近のレッスンで教えてもらったのが、十曲目となるシューベルトの「子守歌」だ。
ねーむれ ねーむれ ははの胸に
ねーむれ ねーむれ ははの手に・・
皆さんご存知のシューベルトの「子守歌」だ。1816年作曲と言うから、今から208年前の曲だ。訳詩は「星の王子様」の翻訳で有名なフランス文学者、内藤濯(ないとう あろう)だ。
元気に強く鍵盤を叩けばいいと思い込んでいる小僧が弾いたら、先生からこう言われた。
「小僧さん、子守歌ですから、もう少し静かに優しく弾いてください。曲想を大事にしてください」
確かにそうだ。元気に弾けばいいというものではないのだ。小僧の弾き方では、子守歌で赤ん坊が目を覚ましてしまう。
曲想?教室から帰宅して調べたら、曲想とは曲の雰囲気や気分とあった。なーるほど。曲想に合わせた弾き方などまだ十年早い小僧かもしれないが、大事なことを教えていただいた。
感謝、感謝の音楽教室である。
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