アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

しんゆり映画祭

 新百合ヶ丘駅は、小田急線で新宿から三十分ほどの所に位置する駅だ。小僧は縁あって、30年ほど前から住んでいる。

 

 先日、駅前で、「しんゆり映画祭」のポスターを見かけた。ああ、もうそんな季節かと思った。新百合ヶ丘では、毎年、秋に映画祭が開かれているのだ。

 

 

 日本映画大学という映画の専門家を養成する学校もあるので、新百合ヶ丘は映画の町とか、アートの町とか、アピールしている。昭和音楽大学も駅近にある。そういう意味では、映画祭も年中行事として、町に定着していると言っても、過言ではないだろう。

 

 駅前で見かけた映画祭のポスターの一枚には、三本の映画が紹介されていた。

 

陽光が反射して見づらいが、左から「荒野に希望の灯をともす」「喜劇 駅前団地」「陸軍登戸研究所」のポスター

 左の映画は、アフガニスタンの農村開発に命を捧げた中村哲氏を描いた映画。中央は、高齢者なら知っている東宝の駅前シリーズの一本で、1961年封切りの「駅前団地」。最後は、登戸にあった陸軍の研究所のドキュメンタリー。

 

 後ろ二本は、地元に縁のある映画だ。特に、「駅前団地」は新百合ヶ丘に近い百合丘や西生田でロケが行われたようなので、六十年以上前の地元の様子をスクリーンで観ることができる貴重な映像だ。

 

 はてなブログでも、昭和を回想する文章や写真をよく見受けるが、小僧にとっても懐かしい時代だ。ぜひ、「駅前団地」で当時の小田急線沿線の風景を観てみたい。

 

 十三本の選りすぐりの映画が上映される「しんゆり映画祭」。小僧は、森繫久彌やフランキー堺が躍動する昭和の映画、「駅前団地」を楽しみにしている。