我が家に一時的に身を寄せている高齢の年寄りが葛桜を食べたいと言うので、街に買いに出かけた。
葛桜の「桜」にひっかかり、葛桜は春にしかないのではないかと思い込んでいたが、間違いだった。
地元の和菓子屋に行くと、ありました!
確かに塩漬けされた桜の葉に包まれているが、これなら春でなくても販売できる。家に帰って早速、三時のおやつに年寄りと食べた。
こし餡を葛で作ったブヨブヨする半透明の皮で包んでいる。冷たく冷やした、この葛のブヨブヨが実に美味い。それを塩漬けされた桜の葉で巻いている。冷蔵庫でよく冷やして食べたが、蒸し暑い今日の気候にピッタリの和菓子だった。
昔の人は季節に合わせて美味い和菓子を作ったもんだと感心した。ネットで「葛桜」と調べれば、夏の季語とありました。
葛ざくら濡れ葉に氷残りけり 渡辺水巴(すいは)
冷えた葛桜を思い浮かべるだけで、涼しい気持ちなります。
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