敬老の日の三連休、猛暑の中、自宅でボンヤリしていたら、ピンポーン。インタフォンを覗いてみれば、知らない男性だ。緊張して、「はい」と答えたら、先方がこう言った。
「町会の役員ですが、敬老の日のお祝いをお持ちしました」
そう言えば、数週間前、町会の回覧板で七十歳以上の方で、お祝い品を受け取りたい方は名前を書いてくださいと連絡があった。もらえるものは、ありがたくもらう主義なので、申請しておいたことを思い出す。
玄関先に出てみれば、小僧と同年配か、それ以上と思われる高齢の男性、三人がいた。
「おめでとうございます!」と、お祝い品を差し出された。
「ありがとうございます!」
ひねくれ者の小僧も、この時ばかりは、心から感謝した。
こんな猛暑の中、高齢の男性三人が町内を回って、お祝い品を届けてくれるのだ。申し訳ない、ありがたい、恐縮と感謝の気持ちが自然に湧いた。
室内に戻って、小さな紙箱を見たら、な、なんと、地元の和菓子屋の紅白饅頭ではないか!甘いものに目が無い小僧にとっては、何よりのお祝いだ。
いただいた紅白饅頭は、プニュッと指で押して離すと、元の形に戻る弾力のある上等な饅頭だ。早速、有難く、冷えた牛乳と一緒にいただいたが、実に美味かった。
町会から敬老の日のお祝いをもらったのは、初めてだ。「長寿御祝」と言われるほどの年になったのだな、と、改めて思った。昨今、町会の存在意義についての議論があるのは承知しているが、お祝いをいただいて、素直に嬉しかった(現金で、ス、スマンです)
饅頭を
牛乳でいただく
長寿かな (小僧)
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