今週、ピアノレッスンの第二回目があった。楽器店が経営する音楽教室に行くのも二回目なので、前回ほど緊張せずに教室に入ることが出来た。
教室に入ると、先生は椅子の高さの調節方法から説明してくれた。その後で、先生がこう言った。
「小僧さん、前回やった「キラキラ星」、おうちで復習しましたか?では、まず片手でやってみましょう」
小僧は右手、左手と片方ずつ弾いて見せた。毎日、三十分ほど練習していたので、ヘタクソなりに、なんとか弾けた。
「上手ですねー。では、両手も出来ますか?」
これも、たどたどしくだが、なんとか弾けた。
「上手ですねー!」
先生は、そう言ったかと思うと、教科書に花丸を描いてくれたではないか!
花丸をもらったのは、何年ぶりだろう?六十年ぶりか?そもそも、小僧が子供の頃は花丸など無かったと思う。二重丸、三重丸だった。先生から褒められたのも、五十年ぶりか?
こうして、「キラキラ星」は合格した。人生で初めて、ピアノで弾けるようになった「キラキラ星」の楽譜の右上には、「フランス民謡」と書かれていた。人生の十二年近くをフランス語圏で暮らしてきた小僧にとっては、最初に練習した曲がフランス民謡とは、これまた嬉しい巡り合いだった。
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