アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

懐かしき昭和の映画:「喜びも悲しみも幾歳月」の感動

 (タイトルは、AIに付けてもらいました)

 最近買い替えたテレビでは、ユーチューブが見れる。昨日は、若山彰が歌う「喜びも悲しみも幾歳月(いくとしつき)」を検索した。

 

 すぐにヒットして、堂々たる彼の歌声が我が家に響いた。

 

 

  俺(おい)ら岬の 灯台守は

  妻と二人で 沖行く船の

  無事を祈って 灯(ひ)をかざす

  灯をかざす 

 

 作詞、作曲は木下忠司。映画「喜びも悲しみも幾歳月」の監督を務めた木下惠介の弟である。

 

 1957年、昭和32年の映画だ。小僧はまだ小学校に上がる前だが、和式トイレにしゃがみ込んで、「おいーら みーさきの とーだいもーりは つんまとふたりーで・・」と、歌っていたと記憶している。

 

 映画を通しで見ると感動しすぎて危険なので、ユーチューブで当時の松竹が作った二、三分の宣伝用の短い映像を見た。それだけでも、胸がつまり、感動でオエーとなりそうだった。

 

 佐田啓二と高峰秀子が演じる灯台守の夫妻の戦中から戦後にかけての物語である。灯台から灯台へと転勤し、家族を形成し、息子を失い、それでも立派に勤め上げた男とそれを支えた妻の物語。

 

 小僧は断片的な映像を見、歌を聞き、あらすじを読んだが、

 

 ああ、もうそれだけで十分である。映画全体を見たら、感動しすぎておかしくなってしまうだろう。

 

 一般大衆にはテレビもネットもない昭和32年。小僧の両親や多くの同世代の日本人は、映画とラジオで物語を見たり、聞いたりしていたのだろう。だから、幼児だった小僧も、意味も分からず「おいら岬の 灯台守は・・」と、トイレで歌っていたのだろう。

 

 ああ、懐かしき昭和の映画よ、家族よ、幼かった小僧よ・・「喜びも悲しみも幾歳月」よ。

にほんブログ村 シニア日記ブログへ
にほんブログ村