アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

医者通いと待合室のおしゃれな人々

 一昨日、眼科に行った。小僧は現在、視野が欠落する緑内障の進行を抑制するための治療を受けているからだ。

 

 治療と言っても、毎晩目薬を一滴ずつ、両眼に差しているだけだ。これで眼圧が下がるのだが、効果の確認のため三か月に一回通院している。

 

 

 縁あって隣町の眼科に通院しているのだが、電車を乗り継いで小一時間ほどかかる。街の様子や人の様子も若干違い、小僧のような隠居老人にはいい刺激だ。

 

 待合室ではいろんな高齢者に出会う。歩くのが不自由な方、目がかすむと訴える方、目やにがひどいと言う方、糖尿病だと申告する方などなど。

 

 自分の名前を呼ばれると付き添ってこられた奥様の名前を「○○子!」大声で呼ぶお爺さん。奥様の○○子さんは大きな口を開けて居眠りし、旦那の声に反応しない。

 

 待合室は、小僧を含め日本の高齢社会の縮図だ。こうして、優れた機材を使って眼科医に目を見てもらえる日本の短気高齢者は幸せ者だと感じる。

 

 待合室の女性陣は小綺麗な格好をして来るし、ジーさんたちもそれなりのオシャレをしているようだ。小僧にしたって、医者の待合室は久しぶりの社会との接点だから、気持ちがシャキッとする。

 

 高齢者が用もないのに医者通いしているなどと茶化す人もいるが、皆、目に不具合を感じているから来るのだ。さらに、ここは久しぶりの社会との接点と言う意味もある。

 

 孤独に生きる短気高齢者が、久しぶりに小ざっぱりとした格好をして、医師や看護師と会話する。ああ、いい気持だ!

 

 「小僧さーん、検査室にどうぞ」

 「はーい」

 なにか今日は充実感のある一日となったぞ、と感じる小僧であった。

病院待合室

病院待合室

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