七十才過ぎて、念願であったピアノ教室に通いだした。今日が、第一回目のレッスンだった。
地元の楽器店が経営する音楽教室。ピアノ、ドラム、ギター、フルート、バイオリンなど、いろんな楽器が学べる。
受付を済まして、小さな教室に入る。小さいと言っても、グランドピアノが置いてあるので、それなりのスペースの部屋だった。
女の先生から、なぜピアノを始めようと思ったのか、弾きたい曲は何か、など質問された。
こちらは、「譜も読めませんし、触ったことのある楽器は、小学校のハーモニカとスペリオだけです」と話す。
「スペリオ?」
身振り手振りで説明すると、「ああ、リコーダですね」
楽器の呼び方でも年代の差を感じるが、ともかくレッスンが始まった。
椅子の座り方、鍵盤への手の置き方、指に番号(たとえば、親指が1番など)があることを教えてくれる。
それから、「キラキラ星」を右手で弾く。知っている曲なので、弾きやすい。
「楽譜が読めなくても大丈夫ですよ。すぐにわかるようになります」
確かに、知らぬ間に楽譜を見ながら、指を動かしているから不思議だ。あと、十年か、二十年、レッスンを続ければ、なんとかなるような気にさせるのだから、この先生、たいした人だと思った。
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