今日いただいたお題は、「ペットを紹介します」・・・んー、残念ながら小僧はペットを飼っていない。
三十年ほど前、この地区に引っ越してきた時、住民は若く、子どもたちも小さかった。小僧の家も同じ状態だった。多くの家が、犬を飼っていた。大型犬が多かった。
今と違って専業主婦が多く、彼女たちは朝夕、大型犬と散歩をしていた。週末にはご主人が犬を散歩させていた。犬がもたらす健康と幸せの日々。
十年、二十年、三十年が過ぎた。住宅地から子供の声が聞こえなくなり、最初の大型犬たちも天寿を全うした。都心まで通勤していた男たちも天下に職を失い、朝夕、散歩をするようになった。犬と一緒の男たちもいる。
あれほど大型犬が多かったのに、今や小さな犬を連れて、年老いた男たちが散歩している。小僧の家には相変わらずペットがいないが、隣近所のペットを遠くから眺めるのは好きだ。
犬たちは二度三度と世代交代をしているが、飼い主たちはなんとか年老いながらも新しく飼い始めた小型犬と歩き続けている。犬と散歩を続けてきた人たちは、犬のおかげで健康そうだ。
小僧の家には、他人様に紹介するようなペットはいないが、三十年間、この住宅地で見てきた犬の姿は覚えている。犬も飼い主も、それを見てきた小僧も、皆年老いた2023年の年末である。
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