久しぶりにシャンペンを飲んだ。
高島屋のカタログに載っていたお買い得シャンペン3本セットの最後に残った1本。
ラベルにはツァリーヌTSARINEとあった。シュワーと泡立つシャンペンをグビッ、、う、うまい!
きりっとした辛口で、ほのかに果実の香りと味がする。初めて飲んだが、実に飲みやすく、きりっとした美味さがある
19世紀、フランスのシャンペンの主要輸出先であったロシアの皇帝の称号、「ツァーリ」にちなんだ名前のようだ。
今や、国際社会で評判を落としたロシアだが、小僧は10代の終わりに、ドストエフスキーやトルストイの長い、長い小説を次から次へと読んでいた。多くのことは忘れてしまったが、19世紀のロシア文学の登場人物たちが、時おりフランス語をしゃべっていたことを覚えている。訳文のなかにもフランス語の原文が併記されていた。19世紀のロシア社会では、フランスやフランス語に対する憧れがあったのだろう。
シャンペン、いやシャンパーニュも、フランス文化の一翼を担って、ロシア社会に輸出されていたのだろう。
そんなことを考えながら、シュワシュワと泡立つシャンパーニュ、ツァリーヌをグビッ、う、うまい!する小僧であった。