五月五日は子どもの日だ。
この日にふさわしい映画を見ようと考え、思いついたのがトリュフォー監督の「大人はわかってくれない」だ。通しで全編見れば、感動しすぎてしまう。心と体に負担がかかり過ぎる。
と、いう訳で、テレビのユーチューブに「トリュフォーの大人はわかってくれない、お願いします」と声をかけた。
結果、封切り当時の宣伝用の短い映像を見つけて視聴した。これがよかった。
1959年のフランス映画で白黒だ。経済的にも愛情にもさして恵まれない家庭の小学6年生の男子が主人公である。勉強もできないので学校でも疎外感がある。友だちはいる。
学校をさぼったり、映画を見たり、盗みをしたりして、最後は少年院に行ってしまう。
パリの街並みが随所に現れる。そんなパリの風景をバックにして、ちょっと繊細そうな顔つきの子役、ジャン・ピエール・レオがいい演技をしていた。いや、演技と言うより、彼の存在そのものが映画にフィットしていると言うべきか。
子どもの日にふさわしい映画はたくさんあるだろうが、小僧はトリュフォーの「大人はわかってくれない」の映像を見れて、よかったと思う。高齢者の小僧が言うのもなんだが、小僧も時おり「大人はわかってくれない」と感じる時が今でもあるから不思議だ。
(上の二つのバナーをクリックしていただければ、幸いです)