アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

技術習得型映画の名作、Shall we ダンス?

 前号で書いた映画「スウィングガールズ」では、高校生たちが楽器演奏を習得する過程が描かれていた。自分ではサックスを吹けない高校教師の竹中直人も、生徒に隠れて音楽教室に通っていた。立派だ。

 

 小僧は、どんな分野でも技術習得のため一所懸命に努力している人に共感する。だから、楽器演奏の技術の習得に励むスウィングガールズにも感動するのだろう。

 

 何かを必死に習得する過程を描いた映画でもう一本名作がある。

 

 

 そう、「Shall we ダンス?」だ。

 

 まじめなサラリーマン、役所広司がダンス教室に通いはじめる。まったくの入門者が次第次第に踊れるようになる。このダンス習得の過程が実に興味深い。

 

 この映画にも、竹中直人が出ている。役所広司と同じ会社の人間だが、偶然同じダンス教室で出会う。こんなサラリーマンが世の中にいるかと思うような変人の竹中直人だが、小僧の実人生を振り返って見れば、結構会社には変人がいるものだ。

 

 ダンス教室に通ううちに、役所広司も竹中直人もダンスを習得してゆく。この過程がいい。特に役所広司が夜の公園で一人ステップを稽古する場面がいい。

 

 ジャズや楽器を習得する高校生たちも、競技ダンス(社交ダンス)を習得するサラリーマンも、映画の主人公になりにくいかもしれないが、それを名作にしたのだから二人の監督は天才だ。

 

 「スウィングガールズ」は矢口史靖監督、「Shall we ダンス?」は周防正行監督である。

 

 いい映画を日本に、世界に残してくれて、ありがとうございます。

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