人生七十年、様々な雑誌やコンクールに投稿を続けてきました。当然のことながら、そのほとんどが落選でした。
我が投稿の歴史を記録するスクラップブックには、落選通知が大事に貼り付けてあります。
たとえば、昭和五十四年(1979年)三月には、東京12チャンネル「新東京音頭選考委員会」から落選通知を受け取っています。
「お陰様で全応募作品は約千六百篇に及び当社ならびに社外の諸先生の厳正な審査の結果、残念ながら貴方様の応募作品は、惜しくも選外となりました」
極めて丁重な落選通知です。概して、昭和時代の投稿作品や投稿者への対応は丁寧であったと思います。
第一、落選通知の文書を作成し、封筒に入れ郵送してくれるのですから、申し訳ないくらいです。結果、小僧のように落選通知さえ有難く保存している人間のスクラップブックは分厚いものになります。
最近は落選通知など送られることも少なくなったようです。当選者のみに連絡するスタイルが増えました。
ああ、懐かしき昭和の投稿の歴史よ。落選通知が親切に郵送されるものだから、めげずに投稿を続けることができたのだと思います。
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