一昨日の11月8日水曜日は、立冬だった。暦(こよみ)の上では、もう冬だ。そんな暦の動きに対応するかのように、今朝の首都圏は冷え込んだ。おまけに、空はどんより曇り、冷たい雨まで降ってきた。
季語を説明する、上着のポケットに入るような「ホトトギス季寄せ」という小さな本を開いてみても、11月は冬と説明されている。
「十一月。立冬すなわち十一月七・八日以後」と、書かれている。
「立冬」の句として、次の二句が挙げられている。
健康な心を保ち冬に入る 奥田智久
雨よりも雨音淋し冬に入る 山内山彦
二つ目の句は、雨が降った今日にピッタリの句だ。
暦の上では冬になったばかりだが、あっという間に大晦日、お正月になっていくような気がする。七十才を過ぎて、加速化する時間の移ろいの中でも、しっかり季節の風景やイベントを楽しんでゆきたい。そのためにも、「歳時記」や「季寄せ」をちょくちょく覗いて暮らしたい小僧である。