猛暑のため、三か月ほど、隠居所の小さな庭の芝生をほったらかしにしていた。今や、日本の夏に、庭仕事などしたら、高齢者は皆、倒れること間違いなしだ。
結果、30センチほどの雑草がたくさん生えた。こうなると、人力で押すタイプの芝刈り機では、手に負えない。
まずは、剪定ばさみで伸びた雑草を短く刈り込むことにした。しゃがみ込んでの作業はしんどかった。腰や足が痛くなった。
一時間ほどで、長く伸びた雑草の多くを刈り取ることができた。と、言っても、雑草は庭に倒れたままだ。これを片づけるのは翌日にすることとした。汗びっしょりで、ここまでが限界だった。
翌日、倒れたままの雑草を集め、ゴミ袋に入れた。これで、ようやく、芝刈り機が使える準備ができた。
ガー、ガーと手押し式の芝刈り機で芝を刈った。床屋で、伸び放題の髪の毛が、スッキリとした短髪になるようで、気持ちよかった。
芝生はなんとか綺麗になったが、花壇の雑草は手つかずだ。また、涼しい日に取り組むこととしよう。猛暑は終わったとはいえ、まだ暑い。庭仕事はやり過ぎたら命取りになること間違いなしだ。
汗びっしょりの体をシャワーで洗う。腕や太ももの筋肉を触ると、少し逞しくなったような気がした。
秋、冬は、庭仕事で心身を鍛えようと思う小僧であった。
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