1962年5月にスタートしたテレビ番組のタイトルが「てなもんや三度笠」。藤田まこと主演で、毎週、日曜日の夕方6時から30分間の番組だった。
60年以上前の番組なのに、小僧は子どものころ見たこの番組のことをよく覚えている。毎回、最初に藤田まことが出て来て、狼藉ものをやっつける。そして、言うのが次の決めセリフ。
「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー」
昨日ブログを書いていて突如このセリフを思い出した。まさに、記憶の湖の底から浮かび上がる、そんな感じだった。
ユーチューブのサイトで「あたり前田のクラッカー」で検索したら、懐かしい映像が出てきた。
藤田まこと、白木みのる、財津一郎、京唄子、鳳啓助などがテレビ創世記のこの番組を支えていた。
スポンサーは「あたり前田のクラッカー」の前田製菓一社だったようだ。前田製菓は関西の企業で、小僧には馴染みが無かったが、「あたり前田のクラッカー」だけは60年間忘れることが無かった。
昭和30年代の日曜日の夕方、子どもだった小僧は、「てなもんや三度笠」をテレビの前で正座して見ていた。
ああ、あの頃が懐かしい。テレビの周りにいた祖父、両親、叔母はすでにこの世にいない。残っているのは、高齢者になった小僧と、藤田まことのセリフだけだ。
「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー」
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