小田急線の新百合ヶ丘駅から10分ほど歩いたところに、「リリエンベルグ」と言う名のウイーン菓子屋がある。小僧が30年前にこの町に住み始めた頃、すでにありました。今でこそ、店の周辺は立派な戸建て住宅が建っているが、当時はまだ空き地が多かったように記憶している。
この店のケーキが美味いので、隠居所でたまに楽しんでいる。今や知る人ぞ知る有名店だが、お値段は決して高くない。ケチな小僧でもそう感じるほど、良心的な値段で商売をしているお店だと思う。
ちなみに「リリエンベルグ」とは、ドイツ語で「百合の丘」を意味するようだ。そう、新百合ヶ丘の街に溶け込もうという店主の気持ちが表れている名前だ。今回、5月下旬にいただいたのは、ケーキ三種。
ウィーン菓子と言えば、これでしょ。チョコレートの苦みとあんずジャムの酸味が生クリームとともに口の中でマリアージュする。ああ、至福の時!前頭葉が縮み、イライラ切れやすくなった短気高齢者の小僧も、しばし穏やかな気持ちになれるから、不思議だ。
オレンジのゼリーが入ったレアチーズケーキ。レアチーズケーキが美味いのは当然だが、ゼリーにも新鮮なオレンジを使っていることがわかる逸品。リリエンベルグは手抜きしません。
オレンジ同様、パイに挟まれたイチゴも新鮮な一級品を使っています。パイのサクサクとした食感、カスタードクリームの美味さは言うまでもありません。季節で変わる商品のようなので、イチゴがはさまれたナポレオンパイが買える最後のチャンスに間に合って、ラッキーでした。
キレやすい
老人なだめる
ザッハトルテ (小僧)
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