アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

歯を抜いて 舌でいじくる 空虚かな

 本日、夕方、近所の歯医者で右下の奥歯を抜いてもらった。二年以上、右下奥歯でバゲットなどを噛むと痛みがあったので、もっぱら左側の歯を使って暮らしてきた。

 

 最近、特に具合が悪くなってきたので、思い切って近所の歯医者に行きレントゲンを撮ってもらった。結果、奥歯を支える骨が減っているのがわかり、抜歯した方がよいとのこと。

 

 

 実は、サラリーマン時代からお世話になっていた勤務先近くの歯科医でも、同じことを言われていたので、疑りぶかい小僧も抜歯に同意したわけだ。

 

 抜かれて、帰宅して、恐る恐る舌で奥歯のあったあたりを探ってみた。ああ、なんという空虚感だ!あったはずの歯が無い。親からいただいた大事な歯を、歯磨きが下手な小僧が台無しにしてしまった。

 

 昭和27年、まだ日本も我が家も貧しかった時代に、母親がなけなしの金で栄養を摂って産んでくれたというのに、誠に申し訳ない。自宅出産から七十年、根こそぎ抜いた歯の第一号だ。

 

 空虚さをいくら嘗め回しても、空虚しかない。これからは、今まで以上に、歯磨きすることを誓う小僧であった。

 

 歯を抜いて

 舌でいじくる

 空虚かな    (小僧)

 

 (ブログランキングに参加中です。下のバナーをタップしていただければ、誠に嬉しく存じます)

 

スポンサーリンク