アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

ラクダに乗った

 ラクダもバオバブも保水能力が高い。ラクダは水を飲まなくても2週間生きることができるし、バオバブも雨の降らない乾季(かんき)を生き延びることができる。

 

 小僧にとってバオバブは住んでいたセネガルで身近な樹木であり、ラクダはセネガルの隣国、モーリタニアという国で身近な動物であった。

 

 砂漠の国、モーリタニアではラクダ乳も飲んだし、ラクダに乗せてもらった。ラクダはサハラ砂漠を旅する者にとって、大事な乗り物であった。

 

 ラクダに乗るのは怖かった。

 

「早く乗ってくれー!」と、ラクダの顔が訴えてるようだ。モーリタニアの友人たちに助けてもらい、ようやくラクダに乗った小僧。

 ラクダが、跪(ひざまづ)いた姿勢からグーッと立ち上がると、誰でもその高さにビックリすると思う。

ラクダがすごい勢いで立ち上がったので、空中に放り出されるのかと足がすくんだ!あまりの高さに怖がる小僧を見て、地元の子供や大人が大笑いしたのを覚えています

 

 ラクダは二週間、水を飲まずに生きることができる。昔から砂漠の旅に欠かせない動物だ。今や日本製の四輪駆動車が取って代わったが、砂漠の民にとってラクダは今も、身近な生き物であり貴重な財産でもある。

 

 砂漠で水は命だ。星の王子さまはこう言った。

 「砂漠がきれいなのは、どこかに井戸を隠しているから」

 パイロットと王子さまは、砂漠で井戸を見つけ生き延びた。が、これは奇跡だ。

 

 奇跡はそんなに起こらない。昔から人々がサハラ砂漠を旅することが出来たのは、大きな図体(ずうたい)のラクダのおかげだ。

 

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