この夏は、パリオリンピックと株の大暴落があった夏として、記憶されるだろう。と、言っても、小僧のような短気高齢者は、銀行の暗証番号さえ、うろ覚えなのですぐに忘れるだろうが。
それでも、開会式でセリーヌ・ディオンがエッフェル塔で歌った「愛の讃歌」の素晴らしさは忘れないだろう。さらには、柔道団体戦で日本がフランスに負けたことも忘れないし、バレーボール男子がイタリアに負けたことも忘れない。
猛暑で外出がままならない小僧のような高齢者にとって、パリオリンピックは久しぶりに感動を与えてくれたと思う。小さな隠居所には大きすぎるテレビを買ったこともむくわれた日々だった。
のんびりオリンピックを見ていた小僧を突如襲ったのが、株の大暴落だ。亡くなった両親から「株はやるな」と言われていたのに、手を出したのが間違いだった。まことに恐ろしい世界だ。一寸先は闇、と言うのは、こういうことだろう。
心の平安はどこにあるのか?
ありました。ありました。心の平安は、ピアノの練習です。ピアノに向かっている時は、この短気高齢者もすべてを忘れ、平安です。さらにもう一つ。それは筋トレと水泳です。筋肉は裏切らないとは、よく言ったものです。
パリ市の紋章には船が描かれているが、これは「たゆたえども沈まず」ということらしい。波に洗われて、揺れても、揺れても、沈まない船、それがパリだ。革命、戦争、テロなどを経験したパリの歴史を振り返る時、説得力のある言葉です。
パリ開催のオリンピックと日本株大暴落が重なったこの八月に、小僧は、パリのように「たゆたえども沈まない」短気高齢者になりたいと思うのであった。そのためにも、ピアノの練習と筋トレ、水泳を続けることが不可欠だ。
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